2018.01.08
【お年玉の賢い使い方は?】
かつては「お年玉は貯金に回す」が世の習いとされていましたが、今は子どもの金銭感覚を養える機会と捉えることも。
「もらったお年玉をすべて親が管理してしまうことは、子どもからお金を使う経験の場を奪ってしまうことにも。小学生のうちからお金の使い方について学んでおくことは、その子の将来に必ず役立ちます。お年玉は金銭教育の絶好の機会と考えましょう」
(子どもマネー総合研究会:近藤鑑代さん)
そうはいっても、お金を使い慣れていない子どものこと。お年玉の全額をそのまま預けて「好きに使っていいよ」と言ったら、その言葉通りにオモチャを好き放題買ってしまう危険性だってある。
「最初から無計画に使わせるのはオススメしません。お金を稼ぐのは簡単ではないのだということを伝えて、有効に使う・貯めることを親子で相談して使い途を考えるといいですね。3分の2は貯金する、3分の1は自由に子どもが使い道を決める、といったルールを定めるといいでしょう」(近藤さん 以下同)
親の目から見れば「なんでそれ?」と言いたくなるようなオモチャやマンガでも、子どもにとっては「真剣にほしいもの」。「3000円までは自由に使わせる」など基準を決めたら、買うものに文句をつけず、子供の判断を尊重してあげよう!
♦頭ごなしに「貯金しなさい」はNG
親として一番避けるべきは、『貯金しなさい』『お母さんが預かってあげる』と一方的に決めて子どもから考える機会を奪ってしまうことだそう。
思い切って好きな物を買う子もいれば、「貯金に回す」という判断を下す子もいる。「一緒に銀行に行って、子ども自身に口座に入金させてみるのも良い。自分の手で入金して、自分の目で通帳の数字を確認することで、お金の重みが実感を伴ってくるはずです。」
「ただ、頭ごなしに命令するのではなく、ある程度までは子どもの希望や言い分を聞いた上で、適切なアドバイスをしていきましょう。親側も『このお金はあなたを信用して使わせる』という姿勢を見せることが大切」
子どものうちからお金の大切さを理解しておくことは、将来必ずその子の人生に役立つはずです。
「お金は生かすも殺すもそれを使う人次第です。子どもたちの将来の選択肢が広がるように、スマートなお年玉の使い方を一緒に考えることがマネー教育の第一歩です」
お年玉の機会を上手に利用して、わが子の金銭感覚もしっかり養っていきましょう。